March 31, 2004

ルプラン使用記: Part.4 活用編(2)

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ホテルにチェックインしてHawaiian Palmの情報と路上のボックスで無料配布されている地元情報誌(日本語版あり)にてCompUSAの所在を調べました.ワイキキから空港へ向かう道で,アラモワナからワードセンター,ワードウェアハウスを越えて,ウォーターフロントプラザの手前にあるようです.
およその位置が分かったところで,ルプランの地図とにらめっこです.ウォーターフロントプラザ自体の情報はなかったのですが,その中か近所のショップ情報は掲載されていたので,そこを仮の目的地としてホテルを出発点としてルート検索をしました.さすがに歩く距離ではないので,バスをチェックしてから検索です.すると,出発点からバス停までの徒歩ルート,バスに乗って移動するルート,バス停を降りて目的地までの徒歩ルートが,バス停マークを区切りとして地図上にまとめてプロットされます.バス(The Bus)は#19に乗って,ワードウェアハウスの先で降りて,数百メートル(?)歩けばいいようです.歩くのはもう慣れっこなので,徒歩の距離なんか気にしません (^_^;

ホテル側のバス停から#19のバスに乗り込み,走るバスの座席でルプラン専用端末の画面を眺めます.徒歩の時とは全く違うスピードで,画面上のロボットが移動し,向きを変えていきます.地図の縮尺にもよりますが,ちょっと目を離すと画面からロボットが消えていることがあります.そんな時は,縮尺を切替えてより広範なエリアを表示して,ロボットが画面中央に表示されるように調節して,元の縮尺に戻せばよいようです.ボタン一発でロボットが画面中央に位置するように表示エリアが移動する…なんて機能があればよかったんですけどね.
# 地図のヘディングアップ表示と,自分の位置の中央表示ができればよかったんだけど…
また,表示の反応が鈍い時は,GPSユニットを鞄などから出して,窓際で持つようにした方がよいようです.

そうこうしていると,午前中に歩き回ったアラモワナを越え,未知のエリアに突入しています.画面に表示される自分の位置が,どんどん降車位置に近付いていきます.ハワイのバス(The Bus)では,降車を運転手に知らせるには「車内に張られているワイヤーを引っ張る」という何とも原始的な方法が用いられています.JoJo好きな私としては「ハイエロファント・グリーンの結界」をちょいと思い出してしまいました.日本でも普段は降車ボタンなんか滅多に押さない私ですけど,背に腹は変えられません.画面とにらめっこしながら,ワイヤーを引くタイミングをはかります.ちょっとした「独りチキンレース」の気分です.しかし,画面の降車位置の付近に目印となる建物や店の情報が無いので,ルプランの情報だけで判断するのは難しく,結局は「この辺かな?」と思った位置でワイヤーを引き,降車しました.

降車してからは,バスが去った方向を向いてひたすらに歩きます.道の両側には,かなりの数の自動車ディーラーが軒を連ねていました.そのまましばらく歩いていると,ちょっと先で一台のバスが停まって,人が降りています…チキンレースには負けてしまったようです (;_;)
気を取り直して歩いていくと,右手にOfficeMaxが現れました.かつて土浦にも(Palmは無かったが)ありましたし,以前にフェアバンクスに行った際にも立ち寄ってPDAコーナーに狂喜(?)した…私にはちょっと懐かしいお店です.
店内を探すと,奥のワゴンセールでPalm i705用ミニキーボードが$5-,Ultra Thin Keyboard(UTKB)が$59-で売られていました.UTKはまだ現役なのでかなりのお買い得なんですが,既に私は持っていたので購入せず.PDA本体を探すと…レジ近くにずらっと並んでおりました.iQue3600が$549.99-, TungstenはT2,T3,E,C, Zireは無印の白と青,21, 71, CLIEはTJ25(?)がありました.東芝のVGAなGENIOeもあったかもしれません.
私がT3ユーザでなければ,ここで「T3にするかiQue3600にするか」と購入を悩みに悩んでいたことでしょう.同じく,無印Zireの白を持っていなかったら,青い無印ZireかZire21を手にしていたかもしれません.でも,ここで買ったのはCross morph Duo用にボールペンの替え芯数種類のみ.
# しかし肝心のmorph Duoは後に破壊されてしまうんだな… ;-)

OfficeMaxを出ると外は日が落ちて暗〜くなっていました.それでも思い切ってCumpUSAを目指します.ここまで来て尻尾を巻いて帰るなんて…考えられません.Sprint(Treo600でお馴染み)のショップの先に,CompUSAはありました.店内に入ろうとすると,入口前に仁王立ちするオバサンに「ノートPC持ってるか?」のように呼び止められました…万引き対策なんでしょうか,鞄を持っていたので怪しまれたのかもしれません.Palmは3台持ち歩いていましたが,さすがにノートPCは持ってませんでしたので,「持ってないよん」(当然英語)と答えて中に入りました.
入口を入ってすぐのエリアにPDAやケータイ関連の商品がずらっと陳列されていました.ここまで品揃えのいいショップは(上には上があると思うが)私にとっては初めてでした.PDA本体では,OfficeMaxであったものは無印Zire青を除いてほぼありましたし,ケータイコーナーにはTreo600やらMicrosoftなスマートフォンが転がっています.う〜ん,さすがにTreo600は買えないよなぁ.
周辺機器に目をやると,OfficeMaxでは安売りされていたUTKBが定価で売られていました.ミニUSBクレイドルがあれば買ってしまうところでしたが,あいにくありませんでした.TungstenT,T2用のケース類は安売りされていました.やはりT3への移行が進んでいるということなんでしょう.純正を除くと,iBizやiConceptといった日本では耳慣れない,しかしどこかで見たような製品が数多く並んでいました.シイガイズから発売予定のSDIOラジオカードそっくりの製品もありました.
そんな中で私が買ったのは,Palm純正のWireless Keyboardでした.
購入のためにレジに並ぶと,店員さんが「ZIPコードは何?」と聞いていました.私にはなぜそんなこと訊かれてるのかさっぱり分かりません…のような顔をしてると,「わかったわかった」みたいな顔をして「日本から来たのかい?」などと言われました.州によって異なる消費税(?)が知りたくての質問だったんですね.続いて「保証期間は○日後まで」という説明を聞いてから,カード購入用のサインをして購入完了です.
店を出る時にはあのオバサンに「何か買ったかい?」と聞かれたので,件のWireless Keyboardを見せて店を出ました.もし何も買わない冷やかしだけだったら…ちょっと怖かったかも (^-^;

CompUSAを出ると,外は真っ暗.現在地をGPSで測位して,行き先をホテルとしてルート検索しました.道の反対側に渡って,しばらく歩けばバス停があるようです.バス停を目指して歩いていると,一人の白人のお姉さんに呼び止められました.「ウォーターフロントプラザはどこ??」…同じ観光客を捕まえてそんなこと訊くかい? ガイドブックくらい持ってこいよ,それとも俺が地元の日系人に見えちゃったのかい? …とも思いましたがそこは大人の対応で,ささっとルプランの画面を見せます.彼女は「その不思議なモノは何?」みたいな顔で画面をのぞきこみます.暗い路上でしたが,バックライトが明るい液晶表示の地図はハッキリ見えます…紙の地図じゃこうは行きません.英会話に自信のない私でも,地図を見せながらのカタコト説明で「この先を○ブロック行けば,右手にあるはず」くらいは言えました.地図上の文字表記が日本語だけでなく,英語でも書かれていたことが助けになりました.

その後,バス停を目指して再びアラモワナ方面に向かって歩き始めたわけですが,しばらく経っても画面上のバス停と自分の距離が縮まる気配がありません.不安になってGPSユニットを見ると…電池切れでした (;_;).ルプラン専用端末は未使用時が2分続くと電源が自動で切れるのでバッテリーの持ちが比較的よいようですが,そんな機能のないGPSユニットの方は,やはり丸一日使って電池が持つわけないですよね.出先でも簡単に充電できたり,外部電池が使えたりすればよいのですが,そんなオプションもありませんでした.GPSユニットの電池切れ直前に,それを知らせる画面表示や音があってもいいんじゃないかな? と恨んでもホテルにたどり着けるわけじゃないので,とにかく歩き続けます.ここでルプラン専用端末にできることは,地図の表示と予め登録されている地点間のルート検索やハワイ情報の閲覧のみ.GPSを使った位置情報の取得はもうできません.ここで最後に頼りになるのは…やはり紙のガイドブックでした.それでも路線図はあっても,バス停情報までは掲載されていません.バス停にたどり着いても,日本のように時刻表があるわけでもありません.人がいる場合もあったのですが,いつ来るか分からないバスを待つのも性に合いません.そもそも,ワイキキ方面に走って行くバスは,おそらく空港からワイキキに直行するバスばかりで,The Busは全く見かけなくなっていました.終バスの時間も考えると…あまり当てにしすぎてはいけないようです.
そんなわけで,歩いて歩いて歩いて…結局は再び道の反対側に渡って,アラモワナセンターのバス停まで来てしまいました.さすがにここなら,暗くなってもワイキキ方面に向かうバスがたくさんありました.めでたくようやくThe Busに乗った私は,ホテルへとようやくたどり着くことができたのでした.

次回は最終回として,成田でのルプラン返却,ルプランへの要望などを書きたいと思います.それまで気長に(?)お待ちください.

投稿者 はせがわ(あ) : March 31, 2004 05:13 PM
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