前回のレビュー前回から月が変わり、7ヶ月目に入ってしまいました。(^^ゞ
今回は携帯電話としての使い勝手を報告します。
treo600 はただのスマートフォンではありません。
携帯電話としても一般の携帯よりもインターフェイスが優れていますよ!
注)電話番号などプライバシーにかかわる部分はぼかしを入れてあります。
treo の画面が異常な訳ではありません。
携帯電話モードをONにする(電源を長押し)と、電波を探しに行きます。
左が携帯電話機能をONにしたときの画面、右が携帯電話機能をOFFにしたときの画面です。
携帯電話機能をOFFにしてもPDAとして使えます。
treo600 にはFirmware の update がありますが、
update 前は ハンドスプリングのロゴが側転している画面でした。
LEDは3色に変わります。
電波を探しているときがオレンジに点滅 電波捕捉後はグリーンに点滅
充電中はレッドが点灯します。
ハードボタン一番左、電話受話器のマークを押すとPhone アプリが起動します。
これが標準の待ち受け画面です。
画面をタップしても、キーボードを使ってもダイヤルできます。
電話キーの下には 5 Way Navi を上下左右に押したときに
起動するアプリが表示されています。
(Phoneアプリ時 の5way Navi の上下左右で起動するアプリ設定も変更できます。)
もし慣れてきてこの表示が不要なら、この写真の様に非表示にも出来ます。
また本体内蔵カメラで撮ったり、本体内に保存してある写真を
待ち受け画面に出来ます。
待ち受け画面といってもバッテリーセーブのためにPalm OS標準の設定に従って
画面がブラックアウトします。
また、phone画面になっていなくとも着信はもちろん可能です。
標準設定で5wayの下を押すとContracts(アドレス帳)です。
Contractsでは1アドレスに保存されている電話番号が全て表示されます。
(代表、会社、自宅、携帯など)
電話番号をタップするとポップアップします。
固定電話番号をタップしたのなら、選択肢は電話をかけるかキャンセルです。
もしもタップしたのが携帯番号ならSMS(携帯メール)が選択できますので、
この画面から選択すればSMSソフトに切り替わります。
そしてこのポップアップ画面から電話をする前に必要に応じて
Contracts に登録されている電話番号を変更して電話することができます。
(Contractsに登録されている電話番号はそのまま保持される)
これが非常に便利な機能です。
特に私の様に海外出張が多く、渡航先国からあちこちの国に電話する人には
一度使ったら他の携帯電話は使えなくなります。
例えばタイに住んでいる私がタイ国内の相手 012345 という電話番号をcontracts に登録します。
私がタイ国内にいるとき
何も考えずにこの電話番号をタップすれば相手に通じます。
シンガポールなど他の国にいるとき
012345 という番号にかけても、シンガポール国内に電話されてしまいます。
シンガポールからタイの012345 にかけるには国際電話扱いになり、
国際電話の+66 (66はタイの国番号)を頭に付与しなければなりません。
treo を使う前は、私は1つの電話番号に対して2つの電話番号を登録していました。
1つはタイ国内用番号 012345 もうひとつはタイ国外から電話するときの番号 +66 12345 です。
そのため電話番号データ件数も2倍になり、普通の携帯の場合は画面が小さいので多くの番号を表示できません。
同じ人の国内用国外用番号が並んでしまうので2画面に3人分も表示できませんでした。
treo を使えば、国内にいるときにはポップアップ画面からそのまま電話する。
国外にいるときには、電話番号 012345 の頭に +66 をつけて 0 を削除、+6612345 に変更して
からかけることができます。
しかもcontracts のデータは変更されず 012345のままです。
もうひとつ、この電話番号に細工できることで便利なことがあります。
通常はご紹介した +66 にしておけば、自動的に国際電話になります。
ところが + を付与した場合は必ずしも安い国際電話サービスを使っているとは限りません。
日本でも 001 0041 0061 など様々なサービスがあり、時間帯や相手国によって
どのサービスがよいかは異なります。(最近はマイラインでどのサービスを使うか固定ですか?)
タイでも2年ほど前から001だけではなく、009という割引国際電話サービスが始まりました。
もしもタイの携帯電話でシンガポールの人の番号を+65 (65はシンガポールの国番号)で始まるように登録しておくならば、
001経由で間違いなくシンガポールの相手にかかりますが、
009 などの新しいサービスが出てきた場合は 009 65 としないと割引サービスが使えません。
新しいサービスが出てくるたびに電話帳の登録をたくさん変更するのは面倒です。
treo なら新しい割引国際電話サービスが出てきても、ポップアップ画面の番号をいつでも細工できるので苦労しません。
また、行った先々の国で割引サービスの番号が異なるので、その都度必要に応じて番号を細工して電話をかけられます。
出張が多い人には痒いところに手が届くこのポップアップ画面です。
こういった機能(電話を掛ける直前に電話番号に一時的に細工して電話する)は一般的な携帯電話にはない機能です。
また、Zire72などからBluetooth携帯電話を使って電話するときにもtreoの様な細工はできません。
タップした瞬間に登録済みの番号に電話をかけにいってしまいます。
この機能は先代のtreo270から持っていた機能です。
これらは旧ハンドスプリング社が電話としての使い勝手をよく考えて追加した機能です。
5way のセンターボタンを押すとリダイヤルが可能です。最近かけた電話番号一覧がポップアップします。
写真は通話中の画面です。
通話先と通話時間が表示されています。
下の列は左から電話を切る、スピーカーフォンにする、保留、マイクのマークをタップすると相手に自分の声が聞こえなくなります。(相手側にこちらの声をきかれたくない瞬間に便利)
マイクマークの上の電話キーがまた便利です。
相手の会社にかけると「内線番号をどうそ」というケースがあります。
そのときにはこのマイクの上の電話キーをクリックすると内線番号をかけるための電話キーが大きく表示されます。
5way の上を押すと Favorites (お気に入り)になります。
登録できるのは電話番号、SMS(携帯メール)、アプリケーションです。
電話番号なら相手の写真を表示できます。
また、内線番号など、追加電話番号を登録しておくこともできます。
(写真は編集画面で、相手の顔は着信時は画面いっぱいに表示されます)
お気に入りは50件まで登録でき、各々ショートカットキーを割り振ることで、
キーの長押しで、電話をかけたり、SMSを送ったり、アプリを起動できたりします。
(ただし標準ではショートカットキーはphoneの起動中のみ作動)
標準状態で5wayを左にした場合にはPalm のホーム画面が現れます。
SMS(携帯メール)アプリです。
treo270までは一般の携帯電話と同じで着信や送信した順番にSMSが並んでいましたが、
treo600からは相手先ごとに送受信をフォルダ状に整理しています
(チャットのように見えます)
この画面で文字を入力し、5way の下を押すと送信ボタンにカーソルが自動的に行きますので
5way のセンターボタンを押せば、メールが送信されます。
もし文字を入力せず、ただメールを読んだだけの場合、 5way の下を押すと、画面を閉じる、にカーソルが自動的に飛びます。
ユーザーがそのとき何をしようとしているかをよんでカーソルを動かす機能。
とにかくこういうところが旧ハンドスプリング社のきめ細かいチューンナップです。
またSMSは通常160文字までしか1通あたり入力できません。
しかしtreo600 は160文字以上入力しても、送信時に勝手に分割して送ってくれます。
ブラボー!
そしてSMSの中に電話番号情報があるとリンク表示されます。
電話番号リンクをタップすると電話がかかります。
ワンダホー!
SMSでは定形文と顔文字を選択できます。定形文は自分で登録、編集が可能です。
顔文字は グラフィックに見えますが 一般的なテキストです。
ただし :-) ←このような 英語タイプのもので (^^) ←こういう日本語タイプのものではありません。
(SMSは英語圏内の携帯メールですから当然ですね。)
画面はNi:PUG blog 携帯/PDA版です。
標準でついてくるWeb というブラウザーもCJKOSをあてることによって日本語表示が可能です。
J-OSでは一部文字化けするサイトがあります。その場合はJ-OS + Xino なら問題ありません。
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電話番号をPalm OS の中で絞込み検索し、大きな画面でタップして選択できるということ、
はとても便利で、一般の携帯電話にはもう戻れないです。
先日日本出張の際、NOKIA7600日本語版を買いました。
一見PDAのような5way keyがついていて、画面も普通の携帯よりは大きいので思わずタップしてしまいました・・・(^_^.)
スマートフォン、ただPalmに電話がついただけではないのが旧ハンドスプリング社のすごいところです。
カーソルの飛び方が毎回同じではなく、状況によって必要な場所に飛んだり、電話を掛ける前のポップアップ画面などは
海外ビジネスの状況、特にスマートフォンを必要とする人たちがどんな電話の使い方をしているかを熟知してなければこうはいきません。
一見なんでもないようですが、痒いところに手が届いています。
スマートフォンだからということではなく、普通の電話としても一般の携帯電話には
ないすぐれたソフトを積んでいると思います。
まだ私の知らない、痒いところに手が届く技がありましたらコメント欄で教えてください。
次回はカメラ機能についてです。
参考:当blog内 treo600関連エントリー
外観編
マルチメディア編
日本語SMS編
カスタマイズ&ユーティリティ編
treo600をタイで使うコツ
こんにちは。
レポート読んで、ますます欲しくなりました。携帯買い替えは、今年の第四Qに発売されるだろうソニエリS700を候補にしているのですが、Tero600も欲しくなってしまいました。CPU速度がもう少しあると快適なのかな?
CPU速度はこれでも十分です。
次のTreo650なら更に満足度は高いかも?
さるぞう様
Treo650を使っておりますが、電話機能はほぼ600と同様で使いやすいように思います。一点質問です。
「電話番号をタップすると電話番号がポップアップ」は海外旅行時等非常に便利かと思いますが、これをキーボードから呼び出す方法はあるのでしょうか。
宜しくお願いします。
宮永